@article{oai:meigaku.repo.nii.ac.jp:00001193, author = {大川, 玲子}, journal = {明治学院大学国際学研究 = Meiji Gakuin review International & regional studies}, month = {Mar}, note = {本稿ではインターネット上のイスラーム系ウェブサイトで行われているファトワー問答を資料として, 現代の若者ムスリムがクルアーンをどのように認識し, 実際に関わっているのか, つまりその聖典観を明 らかにすることを試みた。インターネットには世界中からアクセスがなされるため, 多様な出自の者たち の状況がうかがえるが, そこで共通して見られるのは理想と現実の乖離である。ファトワーを求める者た ちは, クルアーンをアラビア語で正確に読み, 理解し, 礼節をもって扱いたいと望んでいるが, 現実には それは難しいため, 困惑し質問する。アラビア語を母語としていない, クルアーンをぞんざいに扱うかも しれない異教徒と接する, 気楽な状態でクルアーン読誦を聞きたいなど, さまざまな環境にいる者が存在 するためである。彼/彼女たちはこういった乖離の状態のなかで, ムスリムとしてのあるべき正しい姿を 模索しているわけだが, その背景にはクルアーンを読誦することで神からの罰ではなく報酬を得ることを 願う意識が見られるのである。, Article, 【研究ノート/Research Note】}, pages = {33--54}, title = {イスラーム教徒の聖典観―現代の若者たちにとっての「クルアーン(コーラン)」―}, volume = {31}, year = {2007} }