@misc{oai:meigaku.repo.nii.ac.jp:00002857, author = {岡部, 光明}, month = {2018-12-20}, note = {本稿では、現在の主流派経済学の成果と問題点を検討するとともに、経済学を豊かな学問分野とするために今後何が必要かを論じた。その結果、次のような主張をした。(1)主流派経済学は、人間を利己的・合理的な存在と仮定、それによって精緻かつ体系的な理論を構築することに成功し、経済学は「社会科学の女王」という評価を獲得している。(2)しかし、そうした理論に基づく政策論は市場原理主義(効率性を過度に重視する政策、規制撤廃万能主義)に陥るという問題が生じている。(3)それを矯正するには人間には多様な動機があること(とくに利他性、幸福の追求、相互間のきずなの3 点)を考慮することが不可欠である。(4)これらを考慮すると、社会は従来のように二部門(市場・政府)モデルによってではなく三部門(市場・政府・NPO)モデルに切り替えるべきである。(5)社会科学においては、個人の行動(幸福追求)が、より良い社会の構築に結びつくような方途の探究も視野に入れる余地があり、それを可能とする一つの興味深い実践哲学(現代的諸条件を備えている)があり、今後の展開が注目される。, 【研究ノート】}, title = {経済学の成熟をめざして:追加すべき三要素}, year = {} }