@misc{oai:meigaku.repo.nii.ac.jp:00003067, author = {岡部, 光明}, month = {2019-10-02}, note = {現代の主流派経済学(新古典派経済学)では「人間は利己的かつ合理的に行動する存在である」という人間像が前提とされている。しかし、人間は相互に独立し影響を与えない原子論的な存在ではなく、また行動動機も利己心だけではない。人間は社会的ネットワーク(つながり)の中で生きている(岡部 2020)うえ、利己心以外の行動動機も持ち合わせている。本稿では、人間の利他心に焦点を絞り、その意義、種類、利他心を示す多様な研究結果を整理した。主な結論は次の通り。(1)人間は利己心だけでなく利他心も明らかに併せ持つ、(2)それは心理学のほか神経生物学など自然科学の研究も含めて幅広く確認されている、(3)利他心には純正な場合(自己利益を全く考慮しないケース)と非純正な場合(利他的行動に伴う満足感 “warm-glow” が伴うケース)が区別できる、(4)利他的行動には満足感ないし幸せ感(helper’s high)が伴うので意図して利他的な活動を行うことも一部では推奨されている、(5)人間の利己心と利他心の両方を併せ持つ経済モデルも一部で提示されており、今後そうした方向で研究の発展が期待される。, 【研究ノート】}, title = {人間の利他心について:その意義、種類、学問的根拠}, year = {} }