@inproceedings{oai:meigaku.repo.nii.ac.jp:00003315, author = {岡部, 光明}, month = {2020-08-18}, note = {近年、価値観が多様化するなかで、良い人生を生きるために自己啓発への関心が高まっており、それに関する書籍の出版も盛況を呈している。本稿では、多様な自己啓発書(邦訳書を含む)の中から比較的高い評価を得ている5件を選び、それぞれの概要を整理して紹介した。そして、そこに現れている人間観や社会像から何が読み取れるかを考察した。 主な論点は次の通り。(1)いずれの書物においても良い人生を送るためには人間の性格(人格、パーソナリティ、character)の改善が不可欠だとされている。(2)このため人格がどう形成され、どう変革可能かの議論に多くの紙幅が割かれている(但し提案されている人格変革の方法は様々である)。(3)人は単独で生きているのではなく多様な共同体(コミュニティ、つながり)の中で生きている(このため仕事は自分と社会をつないで生きがいをもたらすという重要な機能を持つ)という理解が共通の認識となっている。(4)人間のこうした理解は主流派経済学で前提される人間像(消費最大化のため利己的・合理的に行動する原子論的な主体)よりも的確だと思われるので、経済学は今後そうした側面も取り入れた展開をする必要がある。}, title = {自己啓発は「より良い人生」をもたらすか:関連書籍の比較分析}, year = {} }