@misc{oai:meigaku.repo.nii.ac.jp:00003316, author = {岡部, 光明}, month = {2020-08-18}, note = {近年、自己啓発に関する関心が高まっている。それに関する様々な書物のうち、現代性と発展性という観点から注目される一つの実践哲学(高橋2018a,2019a ほか)の書物があることを別稿(岡部2020a)で指摘した。本稿では、その実践哲学の体系と実践論がこれまで研究者によってどう理解され、評価され、そして先行きが予測されてきたかを先ず振り返った。次いで、その実践哲学が近年どのような展開をみせてきたかを追跡するとともにその理由を考察した。 主な論点は次の通り。(1)この実践哲学は、明快さ、体系性、そして研鑽方式の柔軟性などが1990年代半ば以降研究者によって評価され、将来発展が見込まれるとする見解が多くみられた。(2)その後、そこに心理学など科学の成果が取り込まれることによって内容の明確化、体系化がさらに進むとともに、オンライン研鑽システムが大規模に導入されるなど進化を続けている。(3)個人主義傾向が強い現代人は、霊的な成長(生きる動機の追求やその実践、人間や世界の根源的理解など)を希求しつつも、それを集団的に追求する場合が多いとされる宗教は敬遠する(その反面スピリチュアリズムを好む)傾向がある。(4)一方、この実践哲学は人間への視野が広く宗教の要素を含むが、標榜する価値、研鑽の体系と方式、組織運営などの面で現代人の嗜好によく合致している。(5)したがってこれは「間口が広く敷居の低い現代的宗教」という理解が可能である(現にその賛同者・実践者が着実に増加している)。, 【研究ノート】}, title = {「実践哲学」の展開}, year = {} }